茨城で平屋に強い住宅会社5選と費用・間取りのポイント
平屋人気の高まりは、茨城でも例外ではありません。全国では新築に占める平屋の割合が伸び続けており、段差のないワンフロアの暮らしやすさに加えて、茨城は水戸・つくば・土浦・ひたちなか・鹿嶋といった郊外エリアに土地の余裕があり、都心通勤の裾野でありながら平屋を現実的に検討できるエリアだからです。
この記事は、当サイトの特集記事平屋に強い住宅会社の選び方の茨城版です。平屋の相場やメリット・デメリット、法改正といった全国共通の基礎知識は親記事にまとめてあります。ここでは、それを土台にしながら、茨城で平屋商品・平屋対応を公式サイトで確認できた住宅会社と、土地に余裕のある郊外型市場、夏の高温多湿・冬の乾燥、東日本大震災を経験した沿岸部の防災といった茨城ならではの論点にしぼって整理します。
会社の総合的な評価(坪単価・特徴・評判)は、県版の茨城県の住宅会社5選に集約しています。この記事は「平屋」という切り口で読む、その補足版として使ってください。
この記事に出てくる専門用語
- UA値:室内の熱が外へ逃げやすいかを示す数値。小さいほど逃げにくい
- C値:家の隙間の少なさを示す数値。小さいほど隙間が少ない
- HEAT20 G1・G2:民間団体が定めた断熱性能の水準。国の省エネ基準より高い目標
- ZEH:光熱費を抑えやすい省エネ住宅の基準
- 耐震等級3:建築基準法の1.5倍の強さ
- 許容応力度計算:地震や風に耐えられるかを部材ごとに詳しく計算する方法
- 躯体:建物を支える骨組み
- 坪単価:1坪あたりの建築費(1坪は約3.3㎡)
- 付帯工事費:地盤改良や給排水など、建物本体以外の工事費
- 延床面積:各階の床面積を合計した広さ
- 自由設計:間取りや仕様を一から相談できるプラン
- 気密測定:家の隙間の少なさ(C値)を実際に測ること
茨城の平屋事情——相場と土地
結論から言うと、平屋の費用相場は全国と大きく変わらず、茨城でも「坪単価は2階建てより1〜2割高い」という前提で考えるのが実態に近いです。
平屋の坪単価と総額の目安
まず、茨城県の注文住宅の公的な水準を押さえておきます。国土交通省の建築着工統計から当サイトが算出すると、2025年度に茨城県で着工した持家(注文住宅)の木造は約85.7万円/坪(5,314戸・平均床面積110.1㎡=約33.3坪)でした。全国の持家木造は約87.4万円/坪で、茨城はほぼ同じ水準です。
ただし、この統計は平屋と2階建てを分けていません。平屋だけの坪単価を示した公的な一次データは存在しません。
そのうえで、平屋の坪単価と建物本体の目安は、延床面積によって次のようになります(SUUMO・HOME4Uなど住宅情報サイトの掲載値にもとづく目安)。
| 延床 | 坪単価目安 | 建物本体の目安 |
|---|---|---|
| 20坪(約66㎡・2〜3LDK) | 80万円/坪前後 | 約1,600万円 |
| 25坪(約82.5㎡・3LDK) | 75万円/坪前後 | 約1,875万円 |
| 30坪(約99㎡・4LDK) | 70万円/坪前後 | 約2,000〜2,400万円 |
| 40坪(約132㎡・4〜5LDK) | 65〜75万円/坪 | 約2,600〜3,000万円 |
上の表と、先ほどの公的な値(85.7万円/坪)を直接くらべないでください。 公的な値は建築確認の際に届け出る「工事費予定額」を床面積で割ったもので、媒体が示す「本体価格」と含む範囲が同じとは限りません。表のほうが低く見えるのは前提の違いによるもので、茨城の平屋が安いという意味ではありません。茨城県全体の水準とただし書きは茨城県の住宅会社5選にまとめています。
付帯工事費や諸費用を含めた総額は、30坪クラスで約2,500〜3,000万円が目安です(外構・土地は別。住宅情報サイトの掲載値にもとづく目安で、公的な一次データはありません)。大手ハウスメーカーの高性能仕様なら坪100万円を超えることもあります。
同じ延床で比べたとき平屋が2階建てより高くなるのは、基礎と屋根の面積が2階建ての2倍必要になり、この2箇所が住宅工事のなかでも単価の高い部分だからです。SUUMOも同様に1〜2割程度割高になると説明しています。詳しい費用の仕組みは親記事の費用解説をご覧ください。
なお、全国では平屋の人気が伸びており、新築の専用住宅に占める平屋の割合は2013→2023年度で7.4%→15.4%へと倍増し、着工数でみてもこの10年で56.1%増えています(出典:DIAMOND不動産研究所(国土交通省 建築着工統計の二次要約)/国土交通省 建築着工統計調査報告 令和6年計)。茨城で検討する層の中心も30坪前後の平屋になりそうです。
茨城の土地事情
茨城は約284万人が暮らす郊外型の住宅市場で、県都・県央の水戸市、研究学園都市として高性能志向の世帯が集まる県南のつくば市を中心に、土浦・ひたちなか・鹿嶋・神栖・古河・日立といった複数の商圏が広がります。都心通勤の裾野にありながら、東京通勤圏の埼玉・千葉と比べて土地に余裕があるのが茨城の特徴で、水戸・つくばの中心部を少し離れれば、平屋を建てられる広さの敷地は比較的見つけやすい市場です。
延床30坪の平屋を建てるには、建ぺい率60%の土地で計算上は約50坪の敷地が必要です(これは最低値で、駐車場や軒・ポーチ分を考えるとさらに余裕がほしいところ)。土地の広さに余裕があると、コの字型・ロの字型の中庭や、庭に向けたウッドデッキ・大開口を採りやすく、平屋の暮らしを設計で伸ばせます。土地の探しやすさは市町・エリアで差があるため、候補地の建ぺい率と広さは、会社選びと並行して早めに確認しておくと安心です。
茨城で平屋に強い住宅会社5選
結論:茨城には、平屋の商品ラインや平屋対応を公式サイトで打ち出している会社が複数あります。以下は、各社の公式サイトで平屋商品・平屋対応を確認できた5社です。
会社ごとの平屋商品名・特徴・本社エリアを、まず一覧で整理します。
| 会社 | 平屋商品・平屋対応 | 坪単価の目安 | 特徴 | 本社・エリア |
|---|---|---|---|---|
| 一条工務店 | アイ・スマート/グラン・スマート(平屋対応) | 80〜105万円(全国基準) | 耐震等級3を全棟標準。両商品は断熱等級7が標準仕様(建築地・プランにより満たせない場合あり)。全館床暖房 | 浜松発祥/登記本社=東京・茨城全域 |
| 棟匠 | 平屋専用ページ(八溝ヒノキの無垢の平屋) | 75〜95万円 | 水戸本社の製材所発祥。地元八溝山系の無垢材を自社製材、外張り断熱の木造。断熱等性能等級6以上を標準 | 水戸市/茨城全域・栃木・千葉一部・沖縄 |
| アゲルホーム | 平屋の商品ラインナップ(南国リゾート平屋の家ほか) | 33〜60万円 | つくば本社の地場ビルダー。完全自由設計のデザイン住宅を茨城エリア年間300棟のスケールメリットでローコスト提供 | つくば市/茨城(つくば・県南中心)・栃木 |
| Style Design | Style-diceほか(平屋・1.5階建て・2階建てで形を崩さず対応) | 70〜140万円 | 土浦本社のデザイン工務店。外観の窓を絞り中庭で採光・通風を確保する独創的デザイナーズ住宅 | 土浦市/茨城全域・栃木の一部 |
| To Casa | 平屋の施工実例(UA0.23〜0.26以下・HEAT20 G3の平屋) | 要見積り | つくば・土浦拠点の高性能地場工務店。UA値0.26以下・C値0.2以下・耐震等級3(許容応力度計算)・国産材/自然素材 | つくば市・土浦市/茨城(つくば・土浦・鹿嶋・ひたちなか) |
坪単価の目安は、県版の茨城県の住宅会社5選と共通の目安(媒体調べ等。To Casaは坪単価非公表のため「要見積り」)です。各社の詳細表にある本体価格の目安は「坪単価 × 延床30坪(平屋の中心的なサイズ)」で算出した建物のみの価格で、実際の総額はこれに付帯工事費・諸費用・外構・土地代が加わります。また、平屋は同じ延床の2階建てより1〜2割高くなる傾向があるため、この目安のやや上振れも見込んでおくと安心です。
以下、各社の平屋について公式サイトで確認できた範囲を補足します。各社に添えた8項目のチャートは県版記事と共通の当サイト採点で、同じスコアを再掲しています。チャートの低いスコアは、多くの場合その項目が公式サイトで「非公表」であることを意味します(採点方法は評価基準を参照)。性能や対応の優劣が確定しているわけではなく、資料請求や打ち合わせで確認すべき項目を示しています。総合的な評価や坪単価の目安は、県版の茨城県の住宅会社5選を必ずあわせてご覧ください。
なお、茨城県はオリコン顧客満足度ランキングの「首都圏」エリア(対象=東京・神奈川・埼玉・千葉の4都県)にも「北関東」エリアにも含まれない同調査のエリア外です。本記事でもオリコン順位は茨城の満足度としては扱っていません。
1. 一条工務店|大手の高性能を平屋で得られる断熱・全館床暖房の家
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 平屋商品・対応 | アイ・スマート/グラン・スマート(平屋対応) |
| 本社・対応エリア | 浜松発祥(登記本社=東京)/全国・茨城全域をカバー |
| 坪単価の目安 | 80〜105万円(全国基準・媒体調べ・要見積り) |
| 本体価格の目安 | 約2,400万〜3,150万円(延床30坪) |
| 公式サイト | ichijo.co.jp |
評価が低い項目の確かめ方は 資料請求ガイド で解説しています。
一条工務店は「家は、性能。」を掲げる全国大手で、LIFULL HOME’Sの茨城県 住宅メーカーランキングで1位(2位に大差)(2026年7月時点・LIFULL HOME’S調べ)と、茨城で最も反響を集める大手でもあります。公式の平屋ページでは、主力のアイ・スマート/グラン・スマートが平屋にも対応し、ワンフロアで暮らす平屋を大手の規格化された品質で建てられます。全館換気や屋根一体型太陽光、防犯合わせガラス、バリアフリー対応プランなど、生活動線がすべて1階に集まる平屋で価値が増す装備がそろっているのが強みです。
平屋で効く性能面では、両商品とも断熱等級7が標準仕様(建築地・プランにより等級7を満たせない場合あり)で、屋根面積が広く夏の日射を受けやすい平屋でも高い断熱が期待できます。耐震等級3を全棟標準とし、全棟気密測定で気密を担保、アイ・スマートは全館床暖房を標準搭載します。夏の高温多湿と冬の空っ風の乾燥がある茨城の内陸性気候では、屋根断熱の水準と全館床暖房の組み合わせが快適さに直結します。
平屋で選ぶときの注意点:坪単価は全国基準の目安で、規格性が強いぶん自由設計の度合いは事前に確認が必要です。気密が高いぶん室内の生活音が伝わりやすい点も、ワンフロアの平屋では間取りで配慮しておきたいところです。
こんな人におすすめ:茨城で、大手の実績と、全館床暖房・高断熱の性能を平屋で求める人。
2. 棟匠|八溝ヒノキの無垢と外張り断熱で建てる水戸本社の平屋
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 平屋商品・対応 | 平屋専用ページ(八溝ヒノキの無垢の平屋・施工実例あり) |
| 本社・対応エリア | 水戸市河和田1丁目(1973年設立)/茨城全域・栃木・千葉一部・沖縄 |
| 坪単価の目安 | 75〜95万円(媒体調べ・要見積り) |
| 本体価格の目安 | 約2,250万〜2,850万円(延床30坪) |
| 公式サイト | kk-tosho.co.jp |
評価が低い項目の確かめ方は 資料請求ガイド で解説しています。
棟匠は、水戸市に本社を置く製材所発祥の地場工務店です。LIFULL HOME’Sの茨城県 工務店ランキングで1位(2026年7月時点・LIFULL HOME’S調べ)と、茨城の地場では突出した反響を集めています。公式の平屋ページには「地元茨城県の八溝山で育った木の家」として、八溝ヒノキの無垢材を自社製材する家づくりを平屋にも展開しており、鹿嶋市の平屋事例(CASE 80)などが確認できます。屋根と壁の面積が広い平屋こそ、地元産の無垢材を柱・梁・床・天井まで惜しみなく使える意味が増します。
平屋で効く性能面では、外張り断熱工法の木造で、断熱等性能等級6以上を標準とし、次世代省エネ基準を大幅に上回る超高気密性能を公表しています(棟匠 省エネ性能。UA値・C値の具体値は同社公表で要確認)。夏の日射を受けやすい屋根まわりを外張り断熱で連続して包み、通気層で熱気を逃がす設計思想は、夏の高温多湿と冬の乾燥がある茨城の平屋と相性がよい土台です。引き渡し後3カ月〜10年の無料点検や住まいの性能10年保証も、平屋を終の住処と考える層に向く構成です。
平屋で選ぶときの注意点:坪単価は媒体によって幅があります。耐震は「長期優良住宅対応」で、耐震等級の明示は公式で確認できていないため、大空間の平屋を検討する際は構造計算の内容とあわせて打合せで確認しておきましょう。
こんな人におすすめ:水戸・県央で、八溝ヒノキの無垢と外張り断熱の高気密高断熱を平屋で得たい人。
3. アゲルホーム|完全自由設計の平屋を年間300棟のスケールでローコスト提供
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 平屋商品・対応 | 平屋の商品ラインナップ(南国リゾート平屋の家ほか・モデルハウスあり) |
| 本社・対応エリア | つくば市研究学園4-1-9/茨城(つくば・県南中心)・栃木 |
| 坪単価の目安 | 33〜60万円(媒体調べ・要見積り) |
| 本体価格の目安 | 約990万〜1,800万円(延床30坪) |
| 公式サイト | ager.jp |
評価が低い項目の確かめ方は 資料請求ガイド で解説しています。
アゲルホーム(運営:株式会社アゲル)は、つくば市に本社を置く地場ビルダーで、LIFULL HOME’Sの茨城県 工務店ランキングで2位(2026年7月時点・LIFULL HOME’S調べ)と、県南で反響上位の会社です。公式の平屋ページには「南国リゾート平屋の家」など複数の平屋商品と施工事例、いつでも見学できる平屋モデルハウスが用意されており、完全自由設計のデザイン住宅を平屋でも展開しています。土地に余裕のある茨城の郊外型市場で、平屋を予算重視で検討する層に向く構成です。
平屋で効く性能面では、茨城エリアで年間300棟の実績を公式に掲げる着工規模のスケールメリットで、資材調達コストを抑えながらデザイン性とコスパを両立します。デザインハウスDUEのような意匠系ラインナップも用意されており、平屋でもデザインの選択肢を確保しやすい点は、広い敷地で外観の見せ場をつくりたい平屋の暮らしと相性が良い土台です。
平屋で選ぶときの注意点:ローコスト帯のため、標準の断熱・耐震等級や気密(C値)の実測値、平屋商品ごとの標準仕様は公式では確認しきれない部分もあります。年間300棟超・最長60年保証(初期20年+長期最長60年)といった数値は、資料請求時に条件・年度・対象範囲を必ず確認しましょう。
こんな人におすすめ:つくば・県南で、完全自由設計のデザイン住宅を平屋で予算を抑えて建てたい人。
4. Style Design|土浦本社の中庭あるデザイナーズ平屋(Style-dice)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 平屋商品・対応 | Style-dice(平屋・1.5階建て・2階建てで形を崩さず対応) |
| 本社・対応エリア | 土浦市西根西1-2-17/茨城全域・栃木の一部 |
| 坪単価の目安 | 70〜140万円(媒体調べ・要見積り) |
| 本体価格の目安 | 約2,100万〜4,200万円(延床30坪) |
| 公式サイト | style-design-house.com |
評価が低い項目の確かめ方は 資料請求ガイド で解説しています。
Style Designは、土浦市に本社を置くデザイン系の工務店です。SUUMOの茨城県 工務店ランキングで6位、LIFULL HOME’Sの工務店ランキングで5位(2026年6〜7月時点)と、つくば・土浦を含む県南でデザイン住宅の選択肢として上位に位置します。外観の窓を絞り、中庭(インナーコート)で採光・通風と開放感を確保する独創的なデザイナーズ住宅が持ち味で、公式サイトでは五角形の「Style-dice」について「平屋・1.5階建て・2階建てであってもこの形を崩すことなく」対応できると明記されています。壁面で開口を絞りつつ内側で光を採り込む中庭型は、隣家との距離や視線・防犯が論点になる平屋と相性が良い設計思想です。
平屋で効く性能面では、三角形の「Style-A」について「綿密な構造計算を施した強固な躯体は、確かな耐震性を確保し、柱のない大空間も実現しました」と説明されており、柱を減らして大空間を採りたい平屋のプランニングと相性の良い設計力があります。フルオーダー(注文住宅)とセミオーダー(規格)の両方が用意され、平屋の予算と意匠の落としどころを設計士と詰められるのも魅力です。
平屋で選ぶときの注意点:坪単価は上位商品で高価格帯(〜140万円)になります。断熱の数値公表(UA値・C値)や耐震等級の明示、平屋の保証詳細は公式に見当たらないため、性能面は個別に確認しましょう。
こんな人におすすめ:つくば・土浦で、中庭のある個性的なデザイナーズ住宅を平屋で建てたい人。
5. To Casa|UA値0.26以下の超高性能・自然素材で建てるつくばの平屋
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 平屋商品・対応 | 平屋の施工実例(UA0.23〜0.26以下・HEAT20 G3の平屋・鹿嶋市ほか) |
| 本社・対応エリア | つくば市・土浦市/茨城(つくば・土浦・鹿嶋・ひたちなか) |
| 坪単価の目安 | 要見積り |
| 本体価格の目安 | 要見積り(延床30坪) |
| 公式サイト | tocasa.co.jp |
評価が低い項目の確かめ方は 資料請求ガイド で解説しています。
To Casaは、つくば市・土浦市を拠点とする高性能志向の地場工務店です。公式サイトの施工事例には「長期優良住宅 UA0.23W/㎡k HEAT20 G3 ダブル断熱の平屋(鹿嶋市)」が掲載されており、超高性能の平屋を茨城の沿岸エリアでも手がけていることが確認できます。全棟で高気密高断熱を実測し、UA値0.26以下・C値0.2以下(HEAT20 G3・断熱等級7クラス)、耐震等級3(許容応力度計算)を掲げます。屋根面積が広く夏の日射を受けやすい平屋こそ、UA値の低さと全棟気密測定の裏付けが体感差につながる土台です。
平屋で効く性能面では、国産材・自然素材で化学物質に頼らない空気環境をつくる思想を掲げており、無垢の質感と超高断熱を両立できるのが特徴です。ワンフロアで長時間過ごす平屋では、床材・内装の素材が肌感覚と空気環境の両面で効きます。「性能は前提」というスタンスが、つくば研究学園都市の高性能志向と噛み合う構成です。
平屋で選ぶときの注意点:坪単価は非公表で要見積りです。SUUMO・HOME’Sの県ランキング上位には未掲載のため、第三者の人気指標は薄めです。棟数・保証年数・平屋商品名の詳細は公式で確認しておきましょう。
こんな人におすすめ:つくば・土浦・鹿嶋で、UA値0.26以下の超高断熱と自然素材の健康的な平屋を最優先したい人。
気になる平屋商品の資料を、無料で取り寄せる
平屋対応の会社は、資料に平屋商品や平屋の実例集が入っています。まずは茨城の2〜3社にしぼって取り寄せてみましょう。
- 都道府県別のおすすめ会社を探す → (お住まいの都道府県から候補を絞れます)
- 各社の紹介欄にある「公式サイト」から、カタログ請求や来場予約ができます
※この箇所には広告を掲載していません。当サイトはアフィリエイトプログラムに参加していますが、掲載順位・評価は広告の有無や報酬に左右しません。
茨城で平屋を建てる費用と間取りの考え方
結論:費用は「坪単価だけでなく総額で」、間取りは「土地の広さを活かすワンフロアの動線と採光」で考えるのが失敗しないコツです。
前章の相場表のとおり、茨城でも平屋の建物本体は30坪で約2,000〜2,400万円、総額(付帯・諸費用込み・外構と土地は別)で約2,500〜3,000万円が目安です。平屋は階段や階段ホールといった「非居住スペース」がないぶん、同じ延床でも実際に使える居室面積は広くなります。坪単価の高さだけで判断せず、「使える面積あたりのコスト」と総額で比べるのがポイントです。費用の内訳や2階建てとの比較の詳細は、親記事の費用解説にまとめています。
間取りは、平屋の魅力であるワンフロアの家事動線を軸に考えます。2024年の平屋の平均床面積は約29.5坪で、茨城でも3〜4LDK・30坪前後が中心的なゾーンになりそうです。茨城の郊外型市場は都心通勤圏の埼玉・千葉より土地に余裕があるため、コの字型・ロの字型の中庭や、庭に向けた大開口・深い軒、屋根に載せやすい太陽光といった、敷地の広さを活かせるプランニングを組みやすいのが強みです。一方で、平屋は建物の中央に光が届きにくく、隣家が2階建てだと日当たり・通風が阻害されやすいという弱点もあるため、中庭や勾配天井+高窓で採光とプライバシー、夏の日射を同時にコントロールする発想が大切です。この採光・防犯・プライバシーの設計に、候補の会社が対応できるかを早めに確認しておきましょう。
平屋で失敗しないための確認ポイント
親記事では、平屋に強い会社を「断熱・気密」「耐震」「バリアフリー」の3点で見分けることをおすすめしています。ここでは、その3点を茨城の論点(東日本大震災を経験した沿岸部の防災・夏の高温多湿と冬の乾燥・郊外の広い土地の活かし方)に引き寄せて3つに整理します。
① 耐震と、沿岸部の津波・液状化・浸水
茨城は東日本大震災で沿岸部の液状化や津波被害を経験しており、日常的に地震活動もあるエリアです。平屋は重心が低く地震時の水平力の影響を受けにくいため耐震等級3を取得しやすいとされますが、大開口・大空間を採る場合は構造計算による裏付けが必須です。会社選びでは、耐震等級3が標準か、許容応力度計算など構造計算を実施しているかを確認しましょう。加えて、平屋は2階への垂直避難ができないため、鹿嶋・神栖・北茨城の沿岸や、利根川・那珂川・久慈川流域ではハザードマップで津波・液状化・浸水の想定を必ず確認し、必要なら敷地の嵩上げも検討します。
② 断熱・気密と、夏の高温多湿・冬の乾燥への対策
茨城は夏に高温多湿、冬に空っ風の乾燥という内陸性の気候があります。平屋は屋根面積が広いぶん、夏の屋根からの日射熱の影響が2階建て以上に出やすいのが特徴です。屋根・天井の断熱仕様(断熱等級やUA値)と、深い軒・庇や窓配置による日射制御・通風が効きます。断熱等級6以上やZEH水準を標準にしているか、全棟で気密測定(C値)をしているかを、公式サイトの具体的な数値で確認するのが近道です。冬の乾燥への備えとしては、第一種熱交換換気の採用や、全館空調・全館床暖房で室内の湿度をコントロールできるかも見ておくと安心です。
③ 土地の広さを活かす平屋の間取りとバリアフリーの標準対応
茨城は都心通勤圏の埼玉・千葉と比べて土地に余裕があり、中庭・ウッドデッキ・大開口・平屋用の広い屋根に載せる太陽光といった、敷地の広さを活かす平屋の設計を組みやすい市場です。候補の会社が中庭型(コの字・ロの字)や勾配天井のプランをどこまで提案できるか、平屋の実例集で確認しておきましょう。加えて、平屋はシニア世帯や長く住み続けたい層に選ばれやすく、段差解消・引戸・手すり下地・広めの廊下(車いす対応)を標準対応しているかも価値になります。オプション扱いになっている場合は、標準化したときにどれくらいコストが増えるかも聞いておきましょう。
3点をより詳しく確認したい場合は、親記事の「平屋に強い会社の見分け方」を参照してください。会社ごとの総合評価は茨城県の住宅会社5選にまとめています。
まとめ
茨城で平屋を建てるなら、まず「東日本大震災を踏まえた耐震・沿岸部の防災」と「夏の高温多湿・冬の乾燥をふまえた断熱」、そして「郊外の広い土地を活かす間取り」を軸に、平屋商品や平屋対応を公式サイトで打ち出している会社から候補を絞るのが近道です。
- 費用:30坪の建物本体で約2,000〜2,400万円、総額で約2,500〜3,000万円が目安。坪単価だけでなく総額で比較する
- 会社:茨城には平屋商品・平屋対応を公式で確認できる会社が複数ある。総合評価は茨城県の住宅会社5選で確認
- 見分け方:断熱・気密/耐震/バリアフリーの3点を、茨城の論点(沿岸部の津波・液状化/夏の高温多湿・冬の乾燥/土地の広さ)に引き寄せて確認
平屋の基礎知識(相場の仕組み・メリットとデメリット・2025年4月の法改正)は、特集記事平屋に強い住宅会社の選び方にまとめています。資料請求のやり方(何社に頼む・営業への対策・届いた資料の読み方)は資料請求ガイドをご覧ください。まずは気になる平屋商品のカタログを取り寄せるところから、比較を始めてください。
茨城の平屋商品のカタログを、無料で取り寄せる
地元の地場1〜2社+大手1社にしぼって、平屋商品の資料を見比べてみましょう。
- 都道府県別のおすすめ会社を探す → (お住まいの都道府県から候補を絞れます)
- 各社の紹介欄にある「公式サイト」から、カタログ請求や来場予約ができます
※この箇所には広告を掲載していません。当サイトはアフィリエイトプログラムに参加していますが、掲載順位・評価は広告の有無や報酬に左右しません。
関連記事:特集:注文住宅の資料請求のやり方|何社に頼む?営業は来る?
本記事の作成方針:掲載した平屋商品名・平屋対応は、いずれも各社公式サイトで確認できたもののみを記載しています(一条工務店=平屋ページ、棟匠=平屋ページ、アゲルホーム=平屋ページ、Style Design=公式サイト(Style-dice等の商品紹介)、To Casa=公式サイトの施工実例)。各社の性能仕様(耐震等級・断熱等級・工法・保証)は各社の公表内容であり、商品・条件により異なります。坪単価・総額は媒体の相場記述にもとづく目安で、時期・仕様・グレードで変動します。各社の坪単価の目安は県版記事と共通の目安(媒体調べ等。To Casaのみ坪単価非公表のため「要見積り」)で、本体価格の目安は坪単価×延床30坪で算出した建物のみの価格です。平屋は同じ延床の2階建てより1〜2割高くなる傾向があります。公式で確認できなかった数値・商品名は記載していません。順位への言及は、出典・集計時点・調査元を明記のうえ限定条件付きで扱い、No.1表示は用いていません。茨城県はオリコン顧客満足度ランキングの「首都圏」エリア(対象=東京・神奈川・埼玉・千葉の4都県)にも「北関東」エリアにも含まれない同調査のエリア外で、本記事でもオリコン順位は茨城の満足度としては扱っていません。棟匠の「断熱等性能等級6以上を標準・八溝ヒノキの自社製材」(UA値・C値の具体値は同社公表で要確認)、アゲルホーム(運営:株式会社アゲル)の「茨城エリア年間300棟の実績・最長60年保証」、To Casaの「UA値0.26以下・C値0.2以下・耐震等級3(許容応力度計算)」は各社の公表値で、公式で最新情報をご確認ください。棟匠は水戸市、アゲルホーム・To Casaはつくば市、Style Designは土浦市に本社を置きます。8項目チャートは県版記事と共通の当サイト採点(公開情報にもとづく目安)で、平屋観点でも大きくズレないため県版と同じスコアを再掲しています。会社ごとの総合的な評価は県版記事茨城県の住宅会社5選に集約しています。
主な出典:国土交通省 建築着工統計調査報告 令和6年計/SUUMO 平屋の坪単価/HOME4U 平屋の坪単価/DIAMOND不動産研究所(国土交通省 建築着工統計の二次要約)/LIFULL HOME’S 茨城県ランキング/各社公式サイト