東京・多摩で平屋に強い住宅会社5選と費用・間取りのポイント
平屋人気の高まりは、東京・多摩でも例外ではありません。全国では新築に占める平屋の割合が伸び続けており、段差のないワンフロアの暮らしやすさに加えて、多摩は23区とは違って土地に余裕のある郊外市場だからです。八王子・立川・町田・府中・青梅など市部に広めの敷地が残されており、平屋・庭のある家・二世帯といった土地の広さを活かした家づくりを現実的に検討できます。
この記事は、当サイトの特集記事平屋に強い住宅会社の選び方の東京・多摩版です。平屋の相場やメリット・デメリット、法改正といった全国共通の基礎知識は親記事にまとめてあります。ここでは、それを土台にしながら、多摩で平屋商品・平屋対応を公式サイトで確認できた住宅会社と、多摩産材の地産地消・多摩の気候(夏の高温・冬の底冷え)といった多摩ならではの論点にしぼって整理します。
会社の総合的な評価(坪単価・特徴・評判)は、県版の東京・多摩エリアの注文住宅5選に集約しています。この記事は「平屋」という切り口で読む、その補足版として使ってください。なお、23区は狭小地・3階建てが市場の主体で平屋には向かないため、この記事では多摩に絞って整理しています。
この記事に出てくる専門用語
- UA値:室内の熱が外へ逃げやすいかを示す数値。小さいほど逃げにくい
- C値:家の隙間の少なさを示す数値。小さいほど隙間が少ない
- HEAT20 G1・G2:民間団体が定めた断熱性能の水準。国の省エネ基準より高い目標
- ZEH:光熱費を抑えやすい省エネ住宅の基準
- 耐震等級3:建築基準法の1.5倍の強さ
- 許容応力度計算:地震や風に耐えられるかを部材ごとに詳しく計算する方法
- 坪単価:1坪あたりの建築費(1坪は約3.3㎡)
- 付帯工事費:地盤改良や給排水など、建物本体以外の工事費
- 延床面積:各階の床面積を合計した広さ
- 自由設計:間取りや仕様を一から相談できるプラン
- 気密測定:家の隙間の少なさ(C値)を実際に測ること
多摩の平屋事情——相場と土地
結論から言うと、平屋の費用相場は全国と大きく変わらず、多摩でも「坪単価は2階建てより1〜2割高い」という前提で考えるのが実態に近いです。ただし多摩は市部によって地価差が大きく、総額は土地代で大きく変わる点が固有の論点です。
平屋の坪単価と総額の目安
まず、東京都の注文住宅の公的な水準を押さえておきます。国土交通省の建築着工統計から当サイトが算出すると、2025年度に東京都で着工した持家(注文住宅)の木造は約96.6万円/坪(10,772戸・平均床面積111.0㎡=約33.6坪)でした。全国の持家木造は約87.4万円/坪なので、東京都は上回る水準です。なお、この値は東京都全体のもので、多摩地域だけを切り出した公的な数値はありません。
ただし、この統計は平屋と2階建てを分けていません。平屋だけの坪単価を示した公的な一次データは存在しません。
そのうえで、平屋の坪単価と建物本体の目安は、延床面積によって次のようになります(SUUMO・HOME4Uなど住宅情報サイトの掲載値にもとづく目安)。
| 延床 | 坪単価目安 | 建物本体の目安 |
|---|---|---|
| 20坪(約66㎡・2〜3LDK) | 80万円/坪前後 | 約1,600万円 |
| 25坪(約82.5㎡・3LDK) | 75万円/坪前後 | 約1,875万円 |
| 30坪(約99㎡・4LDK) | 70万円/坪前後 | 約2,000〜2,400万円 |
| 40坪(約132㎡・4〜5LDK) | 65〜75万円/坪 | 約2,600〜3,000万円 |
上の表と、先ほどの公的な値(96.6万円/坪)を直接くらべないでください。 公的な値は建築確認の際に届け出る「工事費予定額」を床面積で割ったもので、媒体が示す「本体価格」と含む範囲が同じとは限りません。表のほうが低く見えるのは前提の違いによるもので、東京都の平屋が安いという意味ではありません。東京都全体の水準とただし書きは東京・多摩エリアの注文住宅5選にまとめています。
付帯工事費や諸費用を含めた総額は、30坪クラスで約2,500〜3,000万円が目安です(外構・土地は別。住宅情報サイトの掲載値にもとづく目安で、公的な一次データはありません)。大手ハウスメーカーの高性能仕様なら坪100万円を超えることもあります。
同じ延床で比べたとき平屋が2階建てより高くなるのは、基礎と屋根の面積が2階建ての2倍必要になり、この2箇所が住宅工事のなかでも単価の高い部分だからです。SUUMOも「トータルで1〜2割増しの金額になる」と説明しています。詳しい費用の仕組みは親記事の費用解説をご覧ください。
なお、全国では平屋の人気が伸びており、新築の専用住宅に占める平屋の割合は2013→2023年度で7.4%→15.4%へと倍増し、着工数でみてもこの10年で56.1%増えています(出典:DIAMOND不動産研究所(国土交通省 建築着工統計の二次要約)/国土交通省 建築着工統計調査報告 令和6年計)。多摩で検討する層の中心も30坪前後の平屋になりそうです。
多摩の土地事情
多摩は、八王子・立川・町田・府中・調布・日野・武蔵野・三鷹・小金井・国分寺・青梅・あきる野など、いくつもの市部が並ぶ広い郊外エリアです。武蔵野・三鷹・国立といった人気エリアは都心並みに地価が高く、平屋向きのまとまった敷地は限られますが、八王子・青梅・あきる野・羽村など西側の市部なら、平屋を建てられる広さの敷地を見つけやすい傾向があります。
延床30坪の平屋を建てるには、建ぺい率60%の土地で計算上は約50坪の敷地が必要です(これは最低値で、駐車場や軒・ポーチ分を考えるとさらに余裕がほしいところ)。多摩内は市部で地価差が大きいため、土地代を含めた総額で読み解く姿勢が大切です。土地がやや狭い場合は、天井高を確保した1.5階建て(建築基準法上は2階建て扱い)で平屋の雰囲気を得る選択肢もあります。候補地の建ぺい率と広さは、会社選びと並行して早めに確認しておくと安心です。
多摩で平屋に強い住宅会社5選
結論:多摩には、平屋の商品ラインや平屋対応を公式サイトで打ち出している会社が複数あります。以下は、各社の公式サイトで平屋商品・平屋対応を確認できた5社です。
会社ごとの平屋商品名・特徴・本社エリアを、まず一覧で整理します。
| 会社 | 平屋商品・平屋対応 | 坪単価の目安 | 特徴 | 本社・エリア |
|---|---|---|---|---|
| 小嶋工務店 TOKYO WOOD | 多摩産材の木の家(平屋の自由設計対応) | 90〜110万円(HOME’S掲載値) | 小金井の地場老舗。多摩産材TOKYO WOOD・全棟耐震等級3・全棟長期優良認定 | 小金井市/小金井・府中中心の多摩エリア近郊 |
| ネクストイノベーション(アクティブフラット) | アクティブフラット(平屋の完全規格型住宅) | 要見積り(本体1,734万〜2,087万・14.3〜24坪) | 日野本社・八王子に店舗。ZEH基準の平屋規格・太陽光発電を実質0円で導入 | 日野市/東京多摩・神奈川・埼玉・千葉ほか |
| R+house八王子(一貴工務店) | R+house八王子で建てる平屋 | 60〜75万円(Rネットワーク目安) | 八王子本社の建築家×高性能規格の平屋。R+house全国加盟店の1つ | 八王子市/多摩全域+相模原 |
| TKプランニング | 平屋住宅対応(自由設計) | 49.8〜59.8万円(HOME’S掲載値) | 青梅の地域密着・完全自由設計。TKゼロエネハウスUA0.6・耐震等級3 | 青梅市/東京都全域+埼玉県一部 |
| 一条工務店 | アイ・スマート/グラン・スマート/グラン・セゾン/ブリアール(平屋対応) | 80〜105万円(全国基準) | 断熱等級7標準・全棟耐震等級3・全館床暖房の大手。オリコン首都圏4位(78.1点) | 全国大手/多摩に複数展示場 |
坪単価の目安は、県版の東京・多摩エリアの注文住宅5選と共通の目安(媒体調べ等)です。各社の詳細表にある本体価格の目安は「坪単価 × 延床30坪(平屋の中心的なサイズ)」で算出した建物のみの価格で、実際の総額はこれに付帯工事費・諸費用・外構・土地代が加わります。多摩は市部により地価差が大きいため、土地代を含めた総額で比較する視点が特に重要です。また、平屋は同じ延床の2階建てより1〜2割高くなる傾向があるため、この目安のやや上振れも見込んでおくと安心です。
以下、各社の平屋について公式サイトで確認できた範囲を補足します。各社に添えた8項目のチャートは県版記事と共通の当サイト採点で、同じスコアを再掲しています。チャートの低いスコアは、多くの場合その項目が公式サイトで「非公表」であることを意味します(採点方法は評価基準を参照)。性能や対応の優劣が確定しているわけではなく、資料請求や打ち合わせで確認すべき項目を示しています。総合的な評価や坪単価の目安は、県版の東京・多摩エリアの注文住宅5選を必ずあわせてご覧ください。
1. 小嶋工務店 TOKYO WOOD|多摩産材で建てる地産地消の平屋
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 平屋商品・対応 | 多摩産材TOKYO WOODの木の家(平屋の自由設計対応) |
| 本社・対応エリア | 小金井市/小金井・府中中心の多摩エリア近郊 |
| 坪単価の目安 | 90〜110万円(HOME’S掲載値・要見積り) |
| 本体価格の目安 | 約2,700万〜3,300万円(延床30坪) |
| 公式サイト | k-kojima.co.jp |
評価が低い項目の確かめ方は 資料請求ガイド で解説しています。
小嶋工務店は1965年創業(2025年で60周年)、小金井市に本社を置く多摩の地場工務店です。専用の平屋商品名は掲げていませんが、公式サイトには多様な間取り・階数の注文住宅事例が並び、自由設計で平屋にも対応できる会社です。最大の特徴は、多摩の森で60年育った木を天然乾燥で仕上げる多摩産材ブランド「TOKYO WOOD」で、多摩産材使用量No.1(同社表記)を掲げています。地産地消の木の家という多摩ならではの選択肢は、木の質感がワンフロアに広がる平屋と特に相性のよい構成です。
平屋で効く性能面では、外断熱+二重通気(ソーラーサーキット工法)の高気密高断熱で、屋根面積が広く夏の日射を受けやすい平屋でも温熱環境を安定させます。全棟で耐震等級3を取得し、全棟が長期優良認定住宅・全棟で建設性能評価を実施しており、大空間・大開口を採りやすい平屋の耐震裏付けもしっかりとした構成です。年間約70棟の地産地消の木の家づくりが持ち味で、小金井・三鷹に展示場があります。
平屋で選ぶときの注意点:坪90〜110万円と5社で高めの価格帯で、無垢・天然乾燥木材を使う本格的な木の家のため、予算やコスト調整は早めに相談しましょう。専用の平屋商品名はないため、事例や打ち合わせで平屋の実績を具体的に確認するのがおすすめです。
こんな人におすすめ:多摩で、多摩産材の本物の木の家を、地元老舗の全棟耐震等級3・全棟長期優良の安心感とともに平屋で建てたい人。
2. ネクストイノベーション(アクティブフラット)|ZEH基準の完全規格平屋
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 平屋商品・対応 | アクティブフラット(平屋の完全規格型住宅) |
| 本社・対応エリア | 日野市/東京多摩・神奈川・埼玉・千葉ほか(八王子店) |
| 坪単価の目安 | 要見積り(本体1,734万〜2,087万・14.3〜24坪) |
| 本体価格の目安 | 1,734万〜2,087万円(14.3坪〜24坪・公式公表) |
| 公式サイト | 888house.jp(アクティブフラット) |
評価が低い項目の確かめ方は 資料請求ガイド で解説しています。
ネクストイノベーション(ネクストハウス)は日野市に本社を置き、複数の住宅ブランドを展開する多摩の地場グループ企業です。平屋に特化した完全規格型ブランドとして「アクティブフラット」を運営しており、多摩では八王子に店舗を構えています。ラインアップは1LDK・14.3坪の「14E-A」、2LDK・19.8坪の「19S-A」、3LDK・24坪の「24S-C」の3プランで、本体価格1,734.6万〜2,087.8万円と、価格の内訳が明確な完全規格型が特徴です。「1,100万円からの家づくり」を標準にしたコンパクトな平屋を、規格で叶えたい層に向く構成です。
平屋で効く性能面では、ZEH(Net Zero Energy House)基準の省エネ住宅を規格として実現し、「建て得バリュー」制度で太陽光発電システムを実質0円で導入できる仕組みを備えます。屋根の広い平屋は太陽光と相性がよいため、屋根一体で発電を組み込む発想は多摩の広い敷地で活きます。中〜大空間の自由設計を求めるなら、同社の上位ブランド「アクティエ」(断熱等級7/HEAT20 G3標準)や中位「ブルージア」(HEAT20 G2標準)を検討するのが選択肢です。
平屋で選ぶときの注意点:アクティブフラットは3プランの完全規格型で、間取り自由度は限定されます。耐震等級・保証年数の詳細は公表がないため、打ち合わせで具体的に確認しましょう。断熱等級7標準はアクティブフラットではなく上位ブランドの「アクティエ」の数値です。
こんな人におすすめ:多摩で、コンパクトな平屋を明快な規格価格とZEH基準の性能で建てたい人。
3. R+house八王子(一貴工務店)|建築家×高性能規格でつくる平屋
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 平屋商品・対応 | R+house八王子で建てる平屋 |
| 本社・対応エリア | 八王子市/多摩全域(八王子・立川・三鷹・府中・調布・町田ほか)+相模原 |
| 坪単価の目安 | 60〜75万円(Rネットワーク目安・要見積り) |
| 本体価格の目安 | 約1,800万〜2,250万円(延床30坪) |
| 公式サイト | r8032.com |
評価が低い項目の確かめ方は 資料請求ガイド で解説しています。
R+house八王子(有限会社一貴工務店)は、八王子市に本社を置き、全国FC「R+house」の八王子加盟店として運営する地場の工務店です。R+houseは全国に多数の加盟店を持つ規格型ブランドで、その1つとして専用商品「R+house八王子で建てる平屋」を掲げています。アトリエ建築家がライフスタイルを起点にプランを設計する仕組みで、中庭や勾配天井、深い軒といった平屋ならではの見せ場を、建築家と詰められるのが魅力です。八王子本社で、多摩全域+相模原まで対応できるカバー範囲も強みです。
平屋で効く性能面では、耐震等級3の高耐震を掲げ、全棟気密測定でC値1.0以下・UA値0.6以下(HEAT20 G2グレード)とする媒体記述もあります(数値は公式で要確認)。屋根面積が広い平屋でも夏の日射に耐える高い断熱性能と、大開口の平屋で必要になる耐震裏付けを、規格化された性能で押さえられる構成です。大工歴40年超の職人による施工と、建築家設計を組み合わせるのがR+houseの型です。
平屋で選ぶときの注意点:R+houseはフランチャイズの規格ブランドで、設計はアトリエ建築家のプランと規格部材を組み合わせるスタイルです。実績が一貴工務店単独のものかネットワーク全体のものかは、資料や打ち合わせで区別して確認しましょう。UA値・C値は媒体掲載値で、公式サイトでの確認をおすすめします。
こんな人におすすめ:多摩で、建築家のデザインと高気密高断熱を、手の届く価格で平屋に両立させたい人。
4. TKプランニング|青梅の地域密着、ローコスト完全自由設計の平屋
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 平屋商品・対応 | 平屋住宅対応(自由設計・HOME’S掲載) |
| 本社・対応エリア | 青梅市/東京都全域+埼玉県一部(所沢・飯能・狭山・入間・日高) |
| 坪単価の目安 | 49.8〜59.8万円(HOME’S掲載値・要見積り) |
| 本体価格の目安 | 約1,494万〜1,794万円(延床30坪) |
| 公式サイト | tkp-0415.com |
評価が低い項目の確かめ方は 資料請求ガイド で解説しています。
TKプランニングは青梅市に本社を置く、多摩地域密着の住宅会社です。代表取締役の木村智行氏は一級建築士で、青梅で30年の営業実績を持ち、社員大工を抱えて注文住宅・リフォームの両方に対応します。HOME’Sでは「平屋住宅」が得意分野として掲載されており、坪単価49.8〜59.8万円のローコスト帯で完全自由設計の平屋を建てられる会社です。参考本体価格は延床35坪で1,743万円〜が目安と公表されています。青梅・あきる野など西多摩の広い敷地で、コスパよく平屋を実現したい層に向く構成です。
平屋で効く性能面では、優れた断熱性を持つスタイロフォームを使用した基礎断熱工法を採用し、「TKゼロエネハウス」としてUA値0.6以下・太陽光発電の導入・耐震等級3が揃った省エネ住宅プランを掲げています。屋根面積が広い平屋でも夏の日射に耐える断熱と、大空間・大開口を採りやすい平屋の耐震裏付けを、ローコスト帯で押さえられる構成です。平屋・3階建・狭小・変形敷地への対応も強みで、多摩の多様な土地条件に柔軟にプランニングできます。
平屋で選ぶときの注意点:多摩・青梅エリアが地盤で、対応範囲は青梅を中心に東京都全域+埼玉県一部です。武蔵野・三鷹・町田といった対応可否は事前に確認しましょう。保証年数の詳細は打ち合わせで具体的に確認するのが安心です。
こんな人におすすめ:多摩で、予算を抑えつつ完全自由設計で平屋の間取りを詰めたい人。
5. 一条工務店|断熱等級7・全館床暖房の大手高性能平屋
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 平屋商品・対応 | アイ・スマート/グラン・スマート/グラン・セゾン/ブリアール(平屋対応) |
| 本社・対応エリア | 全国大手(多摩に複数展示場)/全国・多摩全域をカバー |
| 坪単価の目安 | 80〜105万円(全国基準・媒体調べ・要見積り) |
| 本体価格の目安 | 約2,400万〜3,150万円(延床30坪) |
| 公式サイト | ichijo.co.jp |
評価が低い項目の確かめ方は 資料請求ガイド で解説しています。
一条工務店は「家は、性能。」を掲げる全国大手ハウスメーカーで、LIFULL HOME’Sの東京都住宅メーカーランキング1位(2026年7月時点)、オリコン顧客満足度の首都圏エリアでも4位(78.1点)です。公式の平屋ページでは、主力のアイ・スマート/グラン・スマートに加えて、グラン・セゾン・ブリアールが平屋にも対応し、ワンフロアで暮らす平屋を大手の規格化された品質で建てられます。多摩の広い土地なら、屋根一体型太陽光や全館床暖房を活かした本格的な高性能平屋が現実的な選択肢に入ります。
平屋で効く性能面では、対応商品で断熱等級7が標準仕様(建築地・プランにより等級7を満たせない場合あり)で、屋根面積が広く夏の日射を受けやすい平屋でも高い断熱が期待できます。耐震等級3を全棟標準とし、全棟気密測定で気密を担保、アイ・スマートは全館床暖房を標準搭載します。屋根の広い平屋は太陽光を載せやすく、屋根一体型太陽光との相性もよい構成です。
平屋で選ぶときの注意点:坪単価は全国基準の目安で、規格性が強いぶん自由設計の度合いは事前に確認が必要です。気密が高いぶん室内の生活音が伝わりやすい点も、ワンフロアの平屋では間取りで配慮しておきたいところです。
こんな人におすすめ:多摩で、大手の最高クラスの断熱性能と全館床暖房を平屋で求める人。
気になる平屋商品の資料を、無料で取り寄せる
平屋対応の会社は、資料に平屋商品や平屋の実例集が入っています。まずは多摩の2〜3社にしぼって取り寄せてみましょう。
- 都道府県別のおすすめ会社を探す → (お住まいの都道府県から候補を絞れます)
- 各社の紹介欄にある「公式サイト」から、カタログ請求や来場予約ができます
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多摩で平屋を建てる費用と間取りの考え方
結論:費用は「坪単価だけでなく総額で」、間取りは「ワンフロアの動線と広い敷地を活かす採光・通風」で考えるのが失敗しないコツです。
前章の相場表のとおり、多摩でも平屋の建物本体は30坪で約2,000〜2,400万円、総額(付帯・諸費用込み・外構と土地は別)で約2,500〜3,000万円が目安です。ここに多摩の土地代が加わり、武蔵野・三鷹・国立といった地価の高いエリアではさらに総予算が上振れしやすい一方、八王子・青梅・あきる野など西側なら土地代を抑えつつ広い敷地に平屋を建てやすい傾向があります。平屋は階段や階段ホールといった「非居住スペース」がないぶん、同じ延床でも実際に使える居室面積は広くなります。坪単価の高さだけで判断せず、「使える面積あたりのコスト」と土地込みの総額で比べるのがポイントです。費用の内訳や2階建てとの比較の詳細は、親記事の費用解説にまとめています。
間取りは、平屋の魅力であるワンフロアの家事動線を軸に、多摩の広い敷地を活かして庭・駐車場2台・二世帯といった土地の広さを楽しむ発想が効きます。2024年の平屋の平均床面積は約29.5坪で、多摩でも3〜4LDK・30坪前後が中心的なゾーンになりそうです。一方で、平屋は建物の中央に光が届きにくく、隣家が2階建てだと日当たり・通風が阻害されやすいという弱点があります。中庭(コの字型・ロの字型)や勾配天井+高窓、深い軒といった設計の工夫で、採光・通風・プライバシー、そして夏の日射を同時にコントロールする発想が大切です。この設計に、候補の会社が対応できるかを早めに確認しておきましょう。
平屋で失敗しないための確認ポイント
親記事では、平屋に強い会社を「断熱・気密」「耐震」「バリアフリー」の3点で見分けることをおすすめしています。ここでは、その3点を多摩の論点(首都直下地震への備え・夏の高温と冬の底冷え)に引き寄せて3つに整理します。
① 耐震と、大空間の構造裏付け
多摩は首都直下地震・南関東の想定エリアです。平屋は重心が低く地震時の水平力の影響を受けにくいため耐震等級3を取得しやすいとされますが、大開口・大空間を採る場合は構造計算による裏付けが必須です。会社選びでは、耐震等級3が標準か、許容応力度計算など構造計算を実施しているかを確認しましょう。加えて、平屋は2階への垂直避難ができないため、多摩川・浅川・秋川など河川沿いのエリアでは、ハザードマップで浸水想定を必ず確認し、必要なら敷地の嵩上げも検討します。
② 断熱・気密と、多摩の気候(夏の高温・冬の底冷え)に合わせた軒の深さ
多摩は内陸性気候で、夏は都心と同水準の高温、冬は放射冷却で冷え込みやすいエリアです。平屋は屋根面積が広いぶん、夏の屋根からの日射熱の影響が2階建て以上に出やすく、冬は屋根・床からの熱損失も大きくなります。屋根・天井の断熱仕様(断熱等級やUA値)と、深い軒・庇や窓配置による日射制御、加えて基礎断熱・床下断熱による冬の底冷え対策が効きます。断熱等級6以上やHEAT20 G2・G3水準を標準にしているか、全棟で気密測定(C値)をしているかを、公式サイトの具体的な数値で確認するのが近道です。断熱・気密の性能は、平屋では光熱費に直結します。
③ バリアフリーの標準対応
平屋はシニア世帯や長く住み続けたい層に選ばれやすく、段差解消・引戸・手すり下地・広めの廊下(車いす対応)を標準対応しているかが価値になります。多摩は都心へのアクセスを保ちつつ土地に余裕がある郊外で、子育て世帯・一次取得層・シニア移住の3層に選ばれやすいエリアです。オプション扱いになっている場合は、標準化したときにどれくらいコストが増えるかも聞いておきましょう。
3点をより詳しく確認したい場合は、親記事の「平屋に強い会社の見分け方」を参照してください。会社ごとの総合評価は東京・多摩エリアの注文住宅5選にまとめています。
まとめ
東京・多摩で平屋を建てるなら、まず「多摩の広い敷地を活かせる設計」と「夏の高温・冬の底冷えに耐える断熱」を軸に、平屋商品や平屋対応を公式サイトで打ち出している会社から候補を絞るのが近道です。
- 費用:30坪の建物本体で約2,000〜2,400万円、総額で約2,500〜3,000万円が目安。多摩は市部により地価差が大きいため、土地代を含めた総額で比較する
- 会社:多摩には平屋商品・平屋対応を公式で確認できる会社が複数ある。総合評価は東京・多摩エリアの注文住宅5選で確認
- 見分け方:断熱・気密/耐震/バリアフリーの3点を、多摩の論点(首都直下地震・夏の高温と冬の底冷え)に引き寄せて確認
平屋の基礎知識(相場の仕組み・メリットとデメリット・2025年4月の法改正)は、特集記事平屋に強い住宅会社の選び方にまとめています。資料請求のやり方(何社に頼む・営業への対策・届いた資料の読み方)は資料請求ガイドをご覧ください。まずは気になる平屋商品のカタログを取り寄せるところから、比較を始めてください。
多摩の平屋商品のカタログを、無料で取り寄せる
地元の地場1〜2社+大手1社にしぼって、平屋商品の資料を見比べてみましょう。
- 都道府県別のおすすめ会社を探す → (お住まいの都道府県から候補を絞れます)
- 各社の紹介欄にある「公式サイト」から、カタログ請求や来場予約ができます
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関連記事:特集:注文住宅の資料請求のやり方|何社に頼む?営業は来る?
本記事の作成方針:掲載した平屋商品名・平屋対応は、いずれも各社公式サイトまたは主要ポータルで確認できたもののみを記載しています(小嶋工務店=公式、ネクストイノベーション=アクティブフラット公式/会社概要、R+house八王子=平屋商品ページ、TKプランニング=HOME’S会社情報、一条工務店=平屋ページ)。各社の性能仕様(耐震等級・断熱等級・工法・保証)は各社の公表内容であり、商品・条件により異なります。R+house(R+ネットワーク運営)はフランチャイズ共通ブランドで、一貴工務店はネットワークの八王子加盟店の1つです。R+houseの標準性能(UA値0.6以下・C値1.0以下・HEAT20 G2グレード)は媒体掲載値で、公式一次値は各加盟店・個別プランで変動する場合があります。ネクストイノベーションの断熱等級7は上位ブランド「アクティエ」の数値で、アクティブフラットはZEH基準の記載です。小嶋工務店の「多摩産材使用量No.1」は同社によるものです。坪単価・総額は媒体の相場記述または公表値にもとづく目安で、時期・仕様・グレードで変動します。各社の坪単価の目安は県版記事と共通の目安(媒体調べ等)で、本体価格の目安は坪単価×延床30坪で算出した建物のみの価格です(ネクストイノベーションのみ公式公表の商品別価格・坪数を記載)。平屋は同じ延床の2階建てより1〜2割高くなる傾向があります。公式で確認できなかった数値・商品名は記載していません。順位やNo.1表示は、同社表記の場合を除き用いていません。オリコンのエリア区分は「首都圏」(東京・埼玉・千葉・神奈川)で、2026年発表 首都圏4位=一条工務店(78.1点)は同社調査結果によります。8項目チャートは県版記事と共通の当サイト採点(公開情報にもとづく目安)です。会社ごとの総合的な評価は県版記事東京・多摩エリアの注文住宅5選に集約しています。
主な出典:国土交通省 建築着工統計調査報告 令和6年計/SUUMO 平屋の坪単価/HOME4U 平屋の坪単価/DIAMOND不動産研究所(国土交通省 建築着工統計の二次要約)/LIFULL HOME’S 東京都 住宅メーカーランキング/オリコン顧客満足度ランキング(首都圏エリア)/各社公式サイト