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三重で平屋に強い住宅会社5選と費用・間取りのポイント
平屋人気の高まりは、三重でも例外ではありません。全国では新築に占める平屋の割合が伸び続けており、段差のないワンフロアの暮らしやすさに加えて、三重は名古屋通勤圏の北勢(四日市・桑名・菰野)から中勢(津・松阪)、南勢(伊勢・志摩)まで、伊勢平野や郊外に土地の余裕があり、平屋を現実的に検討できるエリアだからです。
この記事は、当サイトの特集記事平屋に強い住宅会社の選び方の三重版です。平屋の相場やメリット・デメリット、法改正といった全国共通の基礎知識は親記事にまとめてあります。ここでは、それを土台にしながら、三重で平屋商品・平屋対応を公式サイトで確認できた住宅会社と、南海トラフや夏の日射といった三重ならではの論点にしぼって整理します。
会社の総合的な評価(坪単価・特徴・評判)は、県版の三重県の住宅会社5選に集約しています。この記事は「平屋」という切り口で読む、その補足版として使ってください。
この記事に出てくる専門用語
- UA値:室内の熱が外へ逃げやすいかを示す数値。小さいほど逃げにくい
- C値:家の隙間の少なさを示す数値。小さいほど隙間が少ない
- ZEH:光熱費を抑えやすい省エネ住宅の基準
- 耐震等級3:建築基準法の1.5倍の強さ
- 制震:揺れそのものを吸収して建物の損傷を抑える仕組み
- 許容応力度計算:地震や風に耐えられるかを部材ごとに詳しく計算する方法
- 坪単価:1坪あたりの建築費(1坪は約3.3㎡)
- 付帯工事費:地盤改良や給排水など、建物本体以外の工事費
- 延床面積:各階の床面積を合計した広さ
- 規格プラン・規格住宅:用意された間取りや仕様から選ぶプラン
- 自由設計:間取りや仕様を一から相談できるプラン
- 気密測定:家の隙間の少なさ(C値)を実際に測ること
三重の平屋事情——相場と土地
結論から言うと、平屋の費用相場は全国と大きく変わらず、三重でも「坪単価は2階建てより1〜2割高い」という前提で考えるのが実態に近いです。
平屋の坪単価と総額の目安
まず、三重県の注文住宅の公的な水準を押さえておきます。国土交通省の建築着工統計から当サイトが算出すると、2025年度に三重県で着工した持家(注文住宅)の木造は約91.6万円/坪(3,153戸・平均床面積110.3㎡=約33.4坪)でした。全国の持家木造は約87.4万円/坪なので、三重はやや上回る水準です。
ただし、この統計は平屋と2階建てを分けていません。平屋だけの坪単価を示した公的な一次データは存在しません。
そのうえで、平屋の坪単価と建物本体の目安は、延床面積によって次のようになります(SUUMO・HOME4Uなど住宅情報サイトの掲載値にもとづく目安)。
| 延床 | 坪単価目安 | 建物本体の目安 |
|---|---|---|
| 20坪(約66㎡・2〜3LDK) | 80万円/坪前後 | 約1,600万円 |
| 25坪(約82.5㎡・3LDK) | 75万円/坪前後 | 約1,875万円 |
| 30坪(約99㎡・4LDK) | 70万円/坪前後 | 約2,000〜2,400万円 |
| 40坪(約132㎡・4〜5LDK) | 65〜75万円/坪 | 約2,600〜3,000万円 |
上の表と、先ほどの公的な値(91.6万円/坪)を直接くらべないでください。 公的な値は建築確認の際に届け出る「工事費予定額」を床面積で割ったもので、媒体が示す「本体価格」と含む範囲が同じとは限りません。表のほうが低く見えるのは前提の違いによるもので、三重の平屋が安いという意味ではありません。県全体の水準とただし書きは三重県の住宅会社5選にまとめています。
付帯工事費や諸費用を含めた総額は、30坪クラスで約2,500〜3,000万円が目安です(外構・土地は別。付帯・諸費用の割合はSUUMOほか媒体調べで、総額は当サイトによる目安算出)。大手ハウスメーカーの高性能仕様なら坪100万円を超えることもあります。
同じ延床で比べたとき平屋が2階建てより高くなるのは、基礎と屋根の面積が2階建ての2倍必要になり、この2箇所が住宅工事のなかでも単価の高い部分だからです。SUUMOも「トータルで1〜2割増しの金額になる」と説明しています。詳しい費用の仕組みは親記事の費用解説をご覧ください。
なお、全国では平屋の人気が伸びており、新築の専用住宅に占める平屋の割合は2024年に17.0%まで上昇しました(国土交通省 建築着工統計調査 令和6年計。割合の数値はe-Stat「建て方別」詳細表由来・媒体調べ)。着工数でみても、この10年(2013→2023年度)で56.1%増えています(出典:DIAMOND不動産研究所)。2024年の平屋の1戸当たり平均床面積は97.6㎡(約29.5坪・国交省 令和6年計の建て方別集計より・媒体調べ)で、三重で検討する層の中心も30坪前後の平屋になりそうです。
三重の土地事情
三重は、北勢(四日市・桑名・菰野)・中勢(津・松阪)・南勢(伊勢・志摩)・伊賀と、南北に細長く広がる県です。名古屋通勤圏である北勢の市街地では平屋向きのまとまった敷地は限られますが、四日市・津の中心部を離れた郊外や、伊勢平野・中南勢のエリアでは、平屋を建てられる広さの敷地を見つけやすい傾向があります。
延床30坪の平屋を建てるには、建ぺい率60%の土地で計算上は約50坪の敷地が必要です(これは最低値で、駐車場や軒・ポーチ分を考えるとさらに余裕がほしいところ)。土地がやや狭い場合は、天井高を確保した1.5階建て(建築基準法上は2階建て扱い)で平屋の雰囲気を得る選択肢もあります。土地の探しやすさは市町・エリアで差があるため、候補地の建ぺい率と広さは、会社選びと並行して早めに確認しておくと安心です。
三重で平屋に強い住宅会社5選
結論:三重には、平屋の商品ラインや平屋対応を公式サイトで打ち出している会社が複数あります。以下は、各社の公式サイトで平屋商品・平屋対応を確認できた5社です。
会社ごとの平屋商品名・坪単価・本社エリアを、まず一覧で整理します。
| 会社 | 平屋商品・平屋対応 | 坪単価の目安 | 特徴 | 本社・エリア |
|---|---|---|---|---|
| 一条工務店 | アイ・スマート/グラン・スマート(平屋対応) | 80〜105万円(全国基準) | 全国大手(発祥=浜松)・全館床暖房・全棟気密測定の高性能 | 発祥=浜松/登記本社=東京・三重全域 |
| サンクスホーム | LIMINI(ゼロLDKの平屋) | 42〜90万円 | 津市(中勢)・完全自由設計。ゼロLDKの平屋「LIMINI」 | 津市・中勢中心+名古屋 |
| アサヒグローバルホーム | 緑と暮らす平屋 | 48〜58万円 | 四日市市・東海3県の地元大手・コスパ。緑と暮らす平屋 | 四日市市・東海3県 |
| 昭栄建設 | 平屋の施工事例(fLio/R+house) | 60〜90万円 | 伊勢市(南勢)・R+house/fLioの建築家デザイン | 伊勢市・南勢中心 |
| ハウスクラフト | HAUS 平屋スタイル | 55〜75万円 | 菰野町(北勢)・高気密高断熱×自然素材。HAUS平屋スタイル | 菰野町・北〜中勢+愛知津島 |
坪単価の目安は、県版の三重県の住宅会社5選と共通の目安(媒体調べ等)です。各社の詳細表にある本体価格の目安は「坪単価 × 延床30坪(平屋の中心的なサイズ)」で算出した建物のみの価格で、実際の総額はこれに付帯工事費・諸費用・外構・土地代が加わります。また、平屋は同じ延床の2階建てより1〜2割高くなる傾向があるため、この目安のやや上振れも見込んでおくと安心です。なお県版記事の本体価格は延床33坪で算出しているため、本記事(30坪)とは数値が異なります。
以下、各社の平屋について公式サイトで確認できた範囲を補足します。各社に添えた8項目のチャートは県版記事と共通の当サイト採点で、同じスコアを再掲しています。チャートの低いスコアは、多くの場合その項目が公式サイトで「非公表」であることを意味します(採点方法は評価基準を参照)。性能や対応の優劣が確定しているわけではなく、資料請求や打ち合わせで確認すべき項目を示しています。総合的な評価や坪単価の目安は、県版の三重県の住宅会社5選を必ずあわせてご覧ください。
1. 一条工務店|全国大手が手がける高性能な平屋
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 平屋商品・対応 | アイ・スマート/グラン・スマート(平屋対応) |
| 本社・対応エリア | 発祥=静岡県浜松市(登記本社=東京)/全国・三重全域をカバー |
| 坪単価の目安 | 80〜105万円(全国基準・媒体調べ・要見積り) |
| 本体価格の目安 | 約2,400万〜3,150万円(延床30坪) |
| 公式サイト | ichijo.co.jp |
評価が低い項目の確かめ方は 資料請求ガイド で解説しています。
一条工務店は「家は、性能。」を掲げる全国大手で、三重でも施主の反響が突出しています。公式の平屋ページでは、主力のアイ・スマート/グラン・スマートが平屋にも対応し、ワンフロアで暮らす平屋を大手の規格化された品質で建てられます。全館換気や屋根一体型太陽光、防犯合わせガラス、バリアフリー対応プランなど、生活動線がすべて1階に集まる平屋で価値が増す装備がそろっているのが強みです。
平屋で効く性能面では、両商品とも断熱等級7が標準仕様(建築地・プランにより等級7を満たせない場合あり)で、屋根面積が広く夏の日射を受けやすい平屋でも高い断熱が期待できます。耐震等級3を全棟標準とし、全棟で気密測定を実施して気密を担保、アイ・スマートは全館床暖房を標準搭載します。屋根の広い平屋は太陽光を載せやすく、屋根一体型太陽光との相性もよい構成です。
平屋で選ぶときの注意点:坪単価は全国基準の目安で、規格性が強いぶん自由設計の度合いは事前に確認が必要です。気密が高いぶん室内の生活音が伝わりやすい点も、ワンフロアの平屋では間取りで配慮しておきたいところです。
こんな人におすすめ:三重で、大手の実績と、全館床暖房・高断熱の性能を平屋で求める人。
2. サンクスホーム|ゼロLDKの平屋「LIMINI」を持つ中勢・津の地場実力店
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 平屋商品・対応 | LIMINI(リミニ・ゼロLDKの平屋) |
| 本社・対応エリア | 津市/中勢(津・鈴鹿)中心・四日市・伊勢+名古屋 |
| 坪単価の目安 | 42〜90万円(商品により幅・要見積り) |
| 本体価格の目安 | 約1,260万〜2,700万円(延床30坪) |
| 公式サイト | limini.sunkushome.jp |
評価が低い項目の確かめ方は 資料請求ガイド で解説しています。
サンクスホームは、津市に本社を置く中勢の地場実力店です。津・鈴鹿・四日市・伊勢に支店を構え、名古屋にも拠点を持ちます。公式の平屋専用サイト「LIMINI(リミニ)」で「ゼロLDKからライフスタイルに合わせた多様な間取りを実現する平屋」を打ち出しており、間取りを固定せずワンフロアの暮らしを自由に組み立てたい層に向く構成です。完全自由設計「ISM-FREE」・規格住宅「ISM-39」など幅広い商品ラインの一角に、平屋のLIMINIを据えています。
平屋で効く性能面では、構造材の接合部を金物で固定するピン工法(接合金物工法)で、地震・台風の水平力に強い構造を掲げています。柱の少ない大空間や大開口を採りやすい平屋こそ、接合部の強度が効くため、南海トラフ地震に備える三重の平屋と相性のよい土台です。営業・設計士の親身な対応や、引き渡し後のOB施主とのつながりも持ち味です。
平屋で選ぶときの注意点:坪単価は42〜90万円と商品ラインによって幅が大きいため、LIMINIの価格・仕様がどの帯にあたるかは見積もりで確認しましょう。断熱のUA値・C値など具体的な数値は公式で確認しておきたい項目です。
こんな人におすすめ:津・鈴鹿など中勢で、ゼロLDKの自由な発想で平屋を地元の実力店と建てたい人。
3. アサヒグローバルホーム|四日市本社・地元大手のコスパ平屋
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 平屋商品・対応 | 緑と暮らす平屋 |
| 本社・対応エリア | 四日市市(1976年創業)/三重・愛知・岐阜の東海3県 |
| 坪単価の目安 | 48〜58万円(媒体調べ・要見積り) |
| 本体価格の目安 | 約1,440万〜1,740万円(延床30坪) |
| 公式サイト | asahigloval.co.jp |
評価が低い項目の確かめ方は 資料請求ガイド で解説しています。
アサヒグローバルホームは、四日市市に本社を置き、三重・愛知・岐阜の東海3県で展開する北勢(四日市)の地元大手です。越境勢の多い三重で数少ない三重本社の大手で、引き渡し実績は累計8,403戸(2025年12月末見込・同社/東海3県ベース)を掲げています。公式の平屋ページには「緑と暮らす平屋」があり、中庭を囲む配置でテラスや家庭菜園と一体に暮らす平屋を提案しています。
平屋で効く性能面では、公式サイトで「耐震+制震」のハイブリッド構造と、「夏涼しく冬暖かい住まい」を掲げています。手頃な坪単価帯のなかで、南海トラフ地震に備える耐震・制震と、屋根からの日射に効く断熱の基本を押さえられるのは、平屋を検討する北勢の人にとって心強い土台です。「ECO家事の家」「ガレージの家」などライフスタイル別の規格・セミオーダーを持ち、ママ目線の間取り提案にも定評があります。
平屋で選ぶときの注意点:規格・セミオーダーが主体で、累計8,403戸は東海3県ベース(三重単独ではない)・同社公表の値です。耐震等級・断熱等級(UA値・C値)の具体的な数値は、公式や商談で確認しておきましょう。
こんな人におすすめ:三重(北勢)で、価格を抑えつつ地元大手の安心感で平屋を建てたい人。
4. 昭栄建設|建築家デザインと高性能で叶える南勢の平屋
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 平屋商品・対応 | 平屋の施工事例(fLio/R+house) |
| 本社・対応エリア | 伊勢市(1987年設立)/伊勢・志摩・鳥羽・松阪など南勢中心 |
| 坪単価の目安 | 60〜90万円(媒体調べ・要見積り) |
| 本体価格の目安 | 約1,800万〜2,700万円(延床30坪) |
| 公式サイト | syoei-k.com |
評価が低い項目の確かめ方は 資料請求ガイド で解説しています。
昭栄建設は、伊勢市に本社を置く南勢の地場工務店です。全国のアトリエ建築家と組む「R+house」と、社内建築士とつくる定額制の「fLio」の2ブランドを展開しています。公式の施工事例(WORKS)には「建築家と叶えた28坪の平屋」「大人カッコイイ!ガレージ付きコンパクトな平屋」「スマートな家事動線×23坪で叶える平屋」など、fLio・R+houseの平屋の実例が複数あり、伊勢・志摩など南勢での建築家デザインの平屋を確認できます。中庭や勾配天井、深い軒といった平屋ならではの見せ場を、建築家と詰められるのが魅力です。
平屋で効く性能面では、耐震等級3と、C値0.2・UA値0.46(媒体値)という高い気密断熱性能を掲げています。採光やプライバシー、夏の日射を設計でコントロールする提案力は、光が中央に届きにくい平屋では特に効きます。デザインと高性能を同等に重視する姿勢が、南勢の平屋づくりで強みになります。
平屋で選ぶときの注意点:坪単価はデザイン×高性能相応の帯です。C値0.2・UA値0.46は媒体値のため、標準仕様の数値は商談で確認しましょう。対応は南勢が中心です。
こんな人におすすめ:伊勢・志摩など南勢で、建築家のデザインと高性能を平屋で両立させたい人。
5. ハウスクラフト|高気密高断熱と自然素材の平屋「HAUS」
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 平屋商品・対応 | HAUS(ハウズ)平屋スタイル |
| 本社・対応エリア | 菰野町/菰野・鈴鹿・四日市・津+愛知県津島市 |
| 坪単価の目安 | 55〜75万円(媒体調べ・要見積り) |
| 本体価格の目安 | 約1,650万〜2,250万円(延床30坪) |
| 公式サイト | house-craft.jp |
評価が低い項目の確かめ方は 資料請求ガイド で解説しています。
ハウスクラフトは、菰野町に本社を置き、自社で施工管理を行う北勢の地場工務店です。公式サイトに平屋商品「HAUS(ハウズ)平屋スタイル」があり、「平屋造りの美しさを追求した平屋スタイルのデザイン住宅」として、平屋で不足しがちな空間を補いながら開放感のあるプランを提案しています。無垢フローリングを標準採用し、天然木パネルのアクセントウォールや珪藻土の塗り壁など、素足やワンフロアの暮らしで質感が映える素材を平屋に活かせるのが持ち味です。
平屋で効く性能面では、発泡ウレタン系の断熱材と高性能サッシによる高気密高断熱(C値0.5・UA値0.51・断熱等級5=媒体値)に、パネル工法による高耐震仕様と、構造計算・金物補強による接合部の強化を組み合わせます。第三者機関によるホームインスペクション(住宅診断)を行う姿勢も掲げており、屋根面積が広く断熱が光熱費に直結する平屋と相性のよい構成です。
平屋で選ぶときの注意点:坪単価は中〜やや高の帯です。C値0.5・UA値0.51・断熱等級5は媒体値のため、標準仕様の数値は商談で確認しましょう。保証年数の詳細も公式で確認しておくと安心です。
こんな人におすすめ:北勢(菰野・四日市・鈴鹿)で、高気密高断熱と自然素材を平屋で両立させたい人。
気になる平屋商品の資料を、無料で取り寄せる
平屋対応の会社は、資料に平屋商品や平屋の実例集が入っています。まずは三重の2〜3社にしぼって取り寄せてみましょう。
- 都道府県別のおすすめ会社を探す → (お住まいの都道府県から候補を絞れます)
- 各社の紹介欄にある「公式サイト」から、カタログ請求や来場予約ができます
※この箇所には広告を掲載していません。当サイトはアフィリエイトプログラムに参加していますが、掲載順位・評価は広告の有無や報酬に左右しません。
三重で平屋を建てる費用と間取りの考え方
結論:費用は「坪単価だけでなく総額で」、間取りは「ワンフロアの動線と採光」で考えるのが失敗しないコツです。
前章の相場表のとおり、三重でも平屋の建物本体は30坪で約2,000〜2,400万円、総額(付帯・諸費用込み・外構と土地は別)で約2,500〜3,000万円が目安です。平屋は階段や階段ホールといった「非居住スペース」がないぶん、同じ延床でも実際に使える居室面積は広くなります。坪単価の高さだけで判断せず、「使える面積あたりのコスト」と総額で比べるのがポイントです。費用の内訳や2階建てとの比較の詳細は、親記事の費用解説にまとめています。
間取りは、平屋の魅力であるワンフロアの家事動線を軸に考えます。2024年の平屋の平均床面積は約29.5坪で、三重でも3〜4LDK・30坪前後が中心的なゾーンになりそうです。一方で、平屋は建物の中央に光が届きにくく、隣家が2階建てだと日当たり・通風が阻害されやすいという弱点があります。中庭(コの字型・ロの字型)や勾配天井+高窓、深い軒といった設計の工夫で、採光とプライバシー、そして夏の日射を同時にコントロールする発想が大切です。この採光・防犯・プライバシーの設計に、候補の会社が対応できるかを早めに確認しておきましょう。
平屋で失敗しないための確認ポイント
親記事では、平屋に強い会社を「断熱・気密」「耐震」「バリアフリー」の3点で見分けることをおすすめしています。ここでは、その3点を三重の論点(南海トラフの耐震・沿岸部の津波、夏の日射)に引き寄せて3つに整理します。
① 耐震と、沿岸部の津波・浸水
三重は南海トラフ地震の想定エリアで、伊勢湾・志摩など沿岸部の津波リスクも論点になります。平屋は重心が低く地震時の水平力の影響を受けにくいため耐震等級3を取得しやすいとされますが、大開口・大空間を採る場合は構造計算による裏付けが必須です。会社選びでは、耐震等級3が標準か、許容応力度計算など構造計算を実施しているかを確認しましょう。加えて、平屋は2階への垂直避難ができないため、沿岸部や河川沿いではハザードマップで津波・浸水想定を必ず確認し、必要なら敷地の嵩上げも検討します。
② 断熱・気密と、夏の日射対策
温暖な三重では、夏の暑さ対策が快適さと光熱費を左右します。平屋は屋根面積が広いぶん、夏の屋根からの日射熱の影響が2階建て以上に出やすいのが特徴です。屋根・天井の断熱仕様(断熱等級やUA値)と、深い軒・庇や窓配置による日射制御が効きます。断熱等級6以上やZEH水準を標準にしているか、全棟で気密測定(C値)をしているかを、公式サイトの具体的な数値で確認するのが近道です。
③ バリアフリーの標準対応
平屋はシニア世帯や長く住み続けたい層に選ばれやすく、段差解消・引戸・手すり下地・広めの廊下(車いす対応)を「標準対応」しているかが価値になります。オプション扱いになっている場合は、標準化したときにどれくらいコストが増えるかも聞いておきましょう。
3点をより詳しく確認したい場合は、親記事の「平屋に強い会社の見分け方」を参照してください。会社ごとの総合評価は三重県の住宅会社5選にまとめています。
まとめ
三重で平屋を建てるなら、まず「南海トラフへの備え(耐震・沿岸部の津波)」と「夏の日射をふまえた断熱」を軸に、平屋商品や平屋対応を公式サイトで打ち出している会社から候補を絞るのが近道です。
- 費用:30坪の建物本体で約2,000〜2,400万円、総額で約2,500〜3,000万円が目安。坪単価だけでなく総額で比較する
- 会社:三重には平屋商品・平屋対応を公式で確認できる会社が複数ある。総合評価は三重県の住宅会社5選で確認
- 見分け方:断熱・気密/耐震/バリアフリーの3点を、三重の論点(津波・浸水/夏の日射)に引き寄せて確認
平屋の基礎知識(相場の仕組み・メリットとデメリット・2025年4月の法改正)は、特集記事平屋に強い住宅会社の選び方にまとめています。資料請求のやり方(何社に頼む・営業への対策・届いた資料の読み方)は資料請求ガイドをご覧ください。まずは気になる平屋商品のカタログを取り寄せるところから、比較を始めてください。
三重の平屋商品のカタログを、無料で取り寄せる
地元の地場1〜2社+大手1社にしぼって、平屋商品の資料を見比べてみましょう。
- 都道府県別のおすすめ会社を探す → (お住まいの都道府県から候補を絞れます)
- 各社の紹介欄にある「公式サイト」から、カタログ請求や来場予約ができます
※この箇所には広告を掲載していません。当サイトはアフィリエイトプログラムに参加していますが、掲載順位・評価は広告の有無や報酬に左右しません。
関連記事:特集:注文住宅の資料請求のやり方|何社に頼む?営業は来る?
本記事の作成方針:掲載した平屋商品名・平屋対応は、いずれも各社公式サイトで確認できたもののみを記載しています(一条工務店=平屋ページ、サンクスホーム=LIMINI、アサヒグローバルホーム=緑と暮らす平屋、昭栄建設=施工事例(fLio/R+houseの平屋)、ハウスクラフト=HAUS 平屋スタイル)。各社の性能仕様(耐震等級・断熱等級・工法・保証)は各社の公表内容であり、商品・条件により異なります。昭栄建設の「C値0.2・UA値0.46・耐震等級3」、ハウスクラフトの「C値0.5・UA値0.51・断熱等級5」は媒体値で、標準仕様の数値は公式でご確認ください。アサヒグローバルホームの「引渡し累計8,403戸」は同社による東海3県ベース(三重単独ではない)・2025年12月末見込の値です。坪単価・総額は媒体の相場記述にもとづく目安で、時期・仕様・グレードで変動します。各社の坪単価の目安は県版記事と共通の目安(媒体調べ等)で、本体価格の目安は坪単価×延床30坪で算出した建物のみの価格です(県版記事は延床33坪で算出)。平屋は同じ延床の2階建てより1〜2割高くなる傾向があります。公式で確認できなかった数値・商品名は記載していません。順位やNo.1表示は用いていません。8項目チャートは県版記事と共通の当サイト採点(公開情報にもとづく目安)です。会社ごとの総合的な評価は県版記事三重県の住宅会社5選に集約しています。
主な出典:国土交通省 建築着工統計調査 令和6年計(概要)(平屋の割合17.0%・平均床面積97.6㎡はe-Stat「建て方別」詳細表由来の媒体値)/SUUMO 平屋の坪単価/HOME4U 平屋の坪単価/DIAMOND不動産研究所(国土交通省 建築着工統計の二次要約)/各社公式サイト